欧州子会社の設立について
2022年12月7日
東レエンジニアリング株式会社
東レエンジニアリング株式会社(本社:東京都中央区、社長:岩出 卓、以下「東レエンジ」)は、このたび、欧州での事業展開のさらなる加速に向けて、2023年4月にドイツに子会社を設立することを決定しました。新会社Toray Engineering Europe GmbH (トーレ・エンジニアリング・ヨーロッパ社、以下「TRENGEU」)では、東レエンジグループが展開する製品の販売およびカスタマーサービス等を行います。
欧州で特に需要が高まっているリチウムイオン電池(LIB)電極用の塗工装置および半導体検査装置INSPECTRA®(インスペクトラ)シリーズを中心に、既存ユーザーの欧州拠点や欧州系企業への提案・供給体制を強化し、2030年度に120億円の受注を目指します。
現在、LIBの世界需要は急速に増加しており、2030年までに2022年比で約6倍の拡大が見込まれています。特に欧州では2030年までに3000万台規模の電気自動車(EV)の導入が計画されており、LIBの飛躍的な需要増加の一因となっています。
また、半導体分野においてもEV化に伴う車載用パワー半導体の需要増加が著しく、2030年までにグローバルで年率20%以上の成長が見込まれています。欧州でも域内の生産シェア向上への取り組みが進んでおり、製造拠点の新設・増設が急速に進行しています。このような動きを受けて欧州の各製造メーカーでは継続的な設備投資が計画されています。
当社はこれまで欧州への販売、カスタマーサービスは日本から行ってまいりましたが、今回のTRENGEU設立により、欧州で急拡大する関連装置のマーケットにスピーディーに対応する体制を構築します。本拠点を通じて高性能・高効率なLIB電極用塗工装置および半導体検査装置を中心に当社製品を展開しグローバルな事業拡大を加速させていきます。
東レエンジは、東レグループ サステナビリティ・ビジョンに沿って、製造工程における革新技術の提供により世界的課題の解決を通じてSDGsの達成に貢献することを目指しています。今後もカーボンニュートラルな社会の実現に関連する製品のグローバルな展開を推進することで、社会に貢献してまいります。
<新会社の概要>
1.名称 | Toray Engineering Europe GmbH (トーレ・エンジニアリング・ヨーロッパ) |
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2.所在地 | ドイツ連邦共和国 ミュンヘン |
3.代表者 | 社長 稲垣 潤 |
4.事業内容 | 東レエンジニアリンググループが展開する製品の販売および保守・修理 |
5.資本金 | 25,000ユーロ |
6.設立 | 2023年4月 |
7.株主 | 東レエンジニアリング㈱ 100% |
以上