核酸医薬製造スタートアップへの出資

2021年2月8日

総務部広報宣伝課

東レエンジニアリング株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:岩出 卓、以下東レエンジンニアリング)は、核酸医薬の製造及び製造技術ライセンスに携わるスタートアップ企業株式会社ナティアス(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:片岡正典、以下ナティアス、旧社名:株式会社四国核酸化学)に出資を行い、近年重要性が高まっている核酸医薬市場おいて両者が成長することを目指し、ビジネスパートナーとしての関係をより強固にするために資本関係を結ぶこととしました。なお、出資金額は非公開です。

■資本関係締結の狙い

東レエンジニアリングは、2018年に核酸合成装置「Molecutideser(モレキュタイザー)」を発表、高い試薬利用効率、 高い合成効率、GLP/GMP準拠といった特徴と共に、防爆仕様の量産製造設備の開発を発表し、注目をあびました。2019年には株式会社ワイエムシィ(所在地:京都市下京区、社長:山村 隆治)と核酸医薬製造に関するシステムインテグレーション技術の共同開発を発表し、核酸医薬製造プラント、核酸医薬合成装置、周辺設備分野における事業拡大を目指しています。
ナティアスは核酸医薬品製造にかかわるスタートアップとして、2015年株式会社四国核酸化学としてスタートしました。現在では、核酸医薬の製造受託、原料・中間体販売、製造法ライセンスなど核酸医薬製造に関するソリューションを提供します。
東レエンジニアリングとナティアスは2017年から共同で技術開発を行っており、技術開発を通じて互いに信頼関係を築いてきました。近年核酸医薬の重要性が高まり市場が大きく成長することが見えてきた中、この市場で両者が成長することを目指し、ビジネスパートナーとしての関係をより強固にするために資本関係を結ぶことにしました。

東レエンジニアリングは得意としている医薬プラント建設で培った技術を活かし、核酸医薬製造プラント、核酸医薬合成装置、周辺設備などで2025年頃に50億円、2030年頃に100億円規模の売上をめざします。

■株式会社ナティアスについて

所在地 兵庫県神戸市
代表者 片岡正典
設立 2015年10月
事業内容 ヌクレオチド薬(低分子薬、核酸医薬)の製造受託、原料・中間体販売、製造法ライセンスなどヌクレオチド製造に関するソリューションを提供する。
URL http://www.natias.co.jp (開設準備中)