航空機組立用大型リベッターの販売を加速-リベッターテストベンチのスタート式を沼津工場で挙行-
2018年6月14日
広報宣伝課
東レエンジニアリング株式会社(所在地:東京都中央区、社長:太田進、以下「東レエンジニアリング」)は、6月8日沼津工場(静岡県沼津市足高)において、リベッターテストベンチのスタート式を執り行いました。リベッターとは航空機の外板と構造部材をリベット等で締結する装置です。東レエンジニアリングのリベッターは大型機材の精密位置決め・ハンドリング等、自動で行うことを特徴とし、これまでに国内の航空機産業に納入、高い評価を得ています。今回のリベッターテストベンチは、今後拡大が見込まれる国内外の航空機産業を中心に、事前検証テスト等、今までにないサービスの提供を実現し、さらなる、当社技術の採用を目指すものです。設置場所は東レエンジニアリングのFA(Factory Automation)・自動化事業の拠点である沼津工場。
東レエンジニアリングは、これまで培った高精度の位置決め技術を強みとして、様々な製造業に向けて自動化機器・設備を開発/納入してきました。東レエンジニアリングのリベッターは、胴体や主翼のような大型3D曲面形状のワークに対し、高精度の位置決め技術を駆使し、正確な位置決め、超精密穿孔(孔あけ)、打鋲を行い外板と構造部材を締結することが可能です。
本テストベンチは、垂直加工タイプと水平加工タイプの2タイプあり、それぞれ穿孔・打鋲を中心にドリル開発(高性能・長寿命等)・安定打鋲条件探索をお客様と共に進め製造品質の向上・さらなる安定化を図るとともに、生産性向上をねらい自動検査・ATC(自動工具交換)・ファスナー供給等の技術開発を進めてまいります。また、既設装置の稼働検証などを行い迅速な保守対応体制を早期に構築して行きます。


東レエンジニアリングは、2020年度までの4年間を期間とする中期経営課題への取り組みを2017年4月1日にスタートしました。そのフォーカスポイントを“「E&M Innovation」最適なソリューションを提供します”とし、東レエンジニアリンググループの重点分野を「IoT」(Internet of Things)、「LI」(Life Innovation)、「複合材料」、「検査」の4分野と定めました。本件は、「IoT」「複合材料」「検査」の分野におけるソリューション提供につながるものと位置づけます。
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