水質分析計全有機炭素/全窒素自動測定装置(TOC/TN計) Total organic carbon/Total Nitrogen Automatic Analyzer

TNC-200シリーズ

水質分析計 TNC-200シリーズ

TNC-200

TN・TOCを同時測定可能な、燃焼式TNC計

東レ全有機体炭素/全窒素自動測定装置は、河川・湖沼・海域・工場排水等に含まれている全有機体炭素及び全窒素量を同時にオンラインあるいはオフラインで迅速かつ正確に自動測定する装置です。
本装置は当社のオンライン用の全有機体炭素自動測定装置及び全窒素自動測定装置の実績をもとに、TOC計とTN計を一体化することで省スペース化した装置です。

用途

発生源である高濃度領域から放流水や雨水などの低濃度領域まであらゆる試料と測定ポイントに対応し、長期安定した測定が実現できます。

特徴

  • 高価な試薬が不要(TN測定)で、維持管理が容易
  • 独自の触媒構成と前処理フィルターにより、高濃度懸濁物質を含む試料や海水試料も安定した測定が可能
  • 希釈機能(オプション)2~20倍を内蔵することで、最大4,000mg/Lまで測定可能
  • 4流路測定可能(オプション)、オフラインでも測定可能
  • 各用途に対応した4機種をラインナップ

機器仕様

共通仕様 TNC-200シリーズ
測定レンジ TOC:0-20~200mgC/L TN:0-20~200mgN/L
測定モード オンライン:TOC-TN/TC-TN オフライン:TOC-TN/TC-TN
測定周期 8分~
測定方法 全炭素量測定:自動間欠式密封燃焼赤外線CO2分析法
無機体炭素除去:自動間欠式塩酸酸性空気曝気法
全窒素量測定:自動間欠式密封燃焼赤外線NO分析法
測定値換算機能 TOCからCODまたはBODに換算機能搭載
(換算値=a+bx 係数a,bはお客様にて決定ください)
直線性/再現性 TOC ±2%FS以内 
TN ±3%FS以内
ゼロ/スパン安定性 TOC ±2%FS/日以内 
TN ±3%FS/日以内
周囲温度変化 TOC ±2%FS/5deg以内 
TN ±3%FS/5deg以内
計測値出力 DC4~20mA(負荷抵抗:0~500Ω)
通信出力 USB (オプション:RS-232C RS-485)
入力信号 無電圧接点、DC24V
項目:外部連動 測定停止 警報解除
出力信号 無電圧接点, AC125V 1A(抵抗負荷)
項目:保守中信号 電源断信号 外付けポンプ信号 計数信号 選択出力
測定値異常(選択出力) 上上限 上限 下限 下下限
装置異常(選択出力) 温度異常 試料断 配管洗浄水断(重故障/軽故障に任意に割り当て可能)
(オプション:ガス圧力低下 試薬断 洗浄液水断)
その他オプション 記録計 自動校正機能 別置きプリンタ 電装部エアパージ 負荷量演算ユニット
試料条件 ACF入口:0.05~0.15MPa、3L/min 以上、1~50℃
(常時40℃以上はご相談)
(本体入口:0.02~0.1MPa、500mL/min 以上、1~50℃)
オフライン試料量 200~500mL/3回測定 (オフラインTOC-TN測定では約1000mL/3回測定)
試薬 2mol/L-HCL 8分周期で約5L/1.5ヶ月
洗浄液 蒸留水
逆洗浄水 0.1~0.4MPa 流量:3~5L/min 1~50℃
(有機炭素/ゴミ等を含まないこと、試料に化学的影響を与えないこと)
配管洗浄水 0.02~0.05MPa 0.4~0.6L/min 1~50℃
(有機炭素/ゴミ等を含まないこと)
キャリアガス 0.3MPa 計装圧空 約7Nm3 /月
(CO2除去フィルタが必要で水分/油分を含まないこと)
電源 AC100V±10V 600VA 消費電力:約350W(多流路仕様:450W)
設置場所 屋内 1~40℃(硫化水素等腐蝕性ガス雰囲気を避けること)
外形寸法/質量 550(W)×538(D)×1430(H)mm(キャスタ70mm含まず) 約110kg
アンカー取付寸法 4-φ13 510(W)×457(D)
サービスエリア 前面/左右側面600mm(後面不要)
機種別仕様 TNC-200S TNC-200SD TNC-200M TNC-200MD
流路切替 1流路 1流路 最大4流路 最大4流路
希釈機能 なし 2~20倍 なし 2~20倍
選択出力数 8点 8点 16点 16点
測定モード サイクル測定 ランダム測定
多流路入力信号 流路別測定開始信号入力
多流路出力信号 流路別測定値異常信号出力

自動洗浄型フィルター

独自に開発した自動洗浄型フィルタは、円形のディスクとクリーニングブレードを重ね合わせた網目のないエレメントで試料濾過する前処理器です。 ACFエレメント部は、約100メッシュ(147μm相当)の目開きで試料に含まれる懸濁物質をキャッチします。

懸濁物質はクリーニングブレードにより かき落とされ、余剰サンプルの流れにより洗浄され、ドレインから排出されます。

また、エレメントの目詰まりを軽減させるために洗浄水を使用した逆洗浄機能やエレメントの通過時間を制御するオプションも用意しております。

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